願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、7月2日です。





ドクターイエロー(電車の写真がこれしかなかったので、すみません)

 私の寺は、東海道線から100メートルほど離れたところにあり、子どものころから電車に親しんで育ってきた。すでに電化されていたので、電気機関車に引かれた「つばめ」や「はと」を見ていたように思う。

 一番の思い出は、二桁の数字を数えられるようになると、貨物列車の牽引車両の台数を数えるのがとても楽しみであった。今と違って、貨車一両の長さが短かったので、台数が多かったようである。
 また駅が近いためであろうか、貨物列車が信号待ちをする。今にも止まりそうであるが、わずかに動いているのである。一度止まってしまうと、再稼動に莫大なエネルギーが必要となるからだと聞いたが。再び貨物列車が動き出すと、「ガシャン、ガシャン」とつぎつぎに連結器が声を上げる。それは車両の数だけあり、だんだんに間隔を縮めていく音のオーケストラに感動したものである。
  昔も今も、鉄道は眠らない。夜中に、明け方に、微かに聞こえてくる列車の音は快いものであった。おおかたは貨物列車であるが、最近はほとんど聞こえてこない。近隣が騒がしくなったのもあるが、単に私の耳が遠くなったのである。

 自分を「鉄ちゃん」とは思わないが、電車に乗るのも見るのも大好きである。身延線に乗った。富士駅から甲府駅まで39駅を特急で1時間44分かけて走る。ちなみに普通電車は2時間40分余りである。営業距離数が88.4kmであるから、平均時速50kmで車よりも遅い。特に山間では安全運転とはいえ、自転車よりも遅いのではないかと思われるスピードである。きついカーブでは、車輪とレールが擦れるためであろうか、「キィー」と悲鳴とも思われる音も加わる。
 身延線は、富士山と南アルプスのあいだを流れる、富士川右岸を北上する。国道は富士川を何度も渡りながら北上するが、身延線は富士川の富士山よりの山肌に縫って、時には山すそを切り開いて、そしてトンネルを抜けての北上である。さぞかし工事は難航したであろうことは、想像に難くない。

 その昔、鉄道の開通は必ずしも歓迎されたわけではない。三島も、宿場町が廃れると、鉄道の駅を追いやった苦い経験を今でも忘れない。こうした駅は、全国にたくさんあるという。
 山あいの集落でも同じで、鉄道を嫌ったという。山に挟まれ、河川の両わきの僅かな平地が、唯一の耕作である。それでなくとも、日の出は遅く日の入りが早く、日照時間が少なくて、過酷な農業を強いられている。そんな貴重な土地に、役に立つかわからない鉄道などとんでもない話であったわけである。
 そんな歴史を思い出しながらの車窓の風景は、新鮮で楽しい。駿河甲斐の人々の思いに馳せながらの、列車の旅は楽しいものである。

【東海道本線電化】
東京口では客車普通列車が電車化され“湘南電車”の運行が開始されている。 1956年(昭和31年)、東海道本線全線の電化が完成した。 これによって特急「つばめ」「はと」は東京駅 - 大阪駅間7時間30分となる。 ... 1960年(昭和35年)には「つばめ」「はと」も電車化され、従来の展望車に代わるパーラーカーが連結された。wikipedia

【鉄ちゃん】てっ‐ちゃん
俗に、男性の鉄道ファンをいう。→鉄子
JapanKnowledge, https://japanknowledge.com/ , (参照 2018-06-13)

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第385回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
6月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
福泉寺 岩佐 剛昇 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
7月20日(金) 同時刻  願成寺 魚尾 孝久

 

宗祇法師の会 (6月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
6月25日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

墓地清掃

 恒例となりました、お盆の墓地清掃をおこないます。檀信徒総出でのお掃除の機会でもあり、また、「そうめん流し」も用意いたしておりますので、ご家族とともにご参加いただけますようお願い申し上げます。

日   時
7月1日(日) 9時より(雨天決行)

 

7月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。6月下旬にハガキにてご案内申しあげます。

「ご自宅での棚経」
7月13,14,15日 ご予約いただいたお檀家さんに伺います。
「お寺での棚経」
7月13日(金) 10時、14時、16時 いずれかに本堂へ。
7月14日(土) 10時、16時 いずれかに本堂へ。

 

お盆灯籠流しの販売

 7月16日、三島市仏教会主催の「灯籠流し」が水泉園(白滝公園)でおこなわれます。7月1日より、灯籠を販売いたします。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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