願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、9月15日です。





気象庁HP(2018.9.1)より

 今年は台風が多い。この10年間の8月の平均発生数が4.5個であるから、今年8月の発生数が9個であるのは、例年の2倍ということになる。21号台風は上陸する可能性が高いことから、8月における上陸数は3個となる。例年の上陸平均数が0.5個からすると、やはり今年は異常である。
 特に台風7号からの湿った空気が梅雨前線を刺激して、西日本は記録的な大雨となった。各地で河川の氾濫や浸水害、土砂災害が発生して、死者行方不明者が230人となり、平成最悪の災害となった。鉄道被害も甚大で、現在も10路線が運休しており、運行再開が来年春になる路線もある。気象庁は「平成30年7月豪雨」と命名した。

 したがって、テレビのニュースからワイドショーまで、台風や集中豪雨の情報が流された。一部であるが、夜で豪雨の中での避難指示は現実的には不可能であることから、災害が想定された場合は、昼間の早めの避難が勧められた。
 地震や噴火など自然災害に対して、早めの「警告」や「指示」が求められるようになり、実際には被害が及ばなくでも、「警告」や「指示」の「空振り」を支持する考え方が芽生えてきたように思う。「オオカミ少年」とは、まったく別のことである認識が生まれてきたのである。
 しかし、本来「警告」や「指示」をすべきであったが、しそこなってしまう「見逃し」は、あってはならないことである。

 多くの報道は、台風の知識を与えてくれ、警戒の喚起にも繋がった。恥ずかしながら今回初めて知ったことが多くある。正確を期するため気象庁の資料により書いてみよう。
「時々」と「一時」
   ある現象が断続的に発生し、その発生した時間が予報期間
  の二分の一未満であるときは「時々」、現象が切れ間なく発生
  し、その時間が予報期間の四分の一未満であるときには「一
  時」といいます。

降水確率
   予報区内で1mm以上の雨の降る確率を、6時間毎に10%単位
  で発表します。例えば、18時から24時までの降水確率が20%
  というのは、その期間に1mm以上の雨の降る可能性が100回中
  20回あるという意味です。確率が高いと雨量が多くなるとい
  う意味ではありません。

台風解析・予報情報
   気象庁本庁が行った台風の解析及び予報の成果を通報する
  情報。気象庁部内では台風指示報として取り扱う。

   12、24、48及び72時間後の台風の中心位置と72時間以内に
  暴風域に入るおそれがある領域の予想を予報円(点線)と暴風
  警戒域(実線)で示したもの(実況の中心位置は×印)。
  5日先までの台風の進路を示す際には、24、48、72、96及び
  120時間後の台風の中心位置の予想を予報円(点線)で示す
  (実況の中心位置は×印)。

 台風の進路は、気象庁がおこなうもので気象予報士にはできないこと、進路は最大5日間の発表であること、24時間内の予報は3時間ごとに発表されることなど、明確となったことである。

 今ひとつ、気になることがある。「台風が逸(そ)れて、よかった」という言葉である。逸れることは、その台風が自分以外のところに行ったことであり、誰かが被害を受けていることである。明確な意識ではないが、「自分に被害がなければ」との思いが見え隠れする。時には私も使ってしまうことであるが、さすがに報道番組ではないであろう。
 代替えの言葉が見つからない。

【避難指示】ひなん‐しじ
 災害が発生したり予想され、急を要する場合に、災害対策基本法に基づいて、市町村長が居住者・滞在者などに対して地域外へ立ち退くよう強く求めること。避難勧告よりも危険が切迫しているときに出される。平成28年(2016)、避難勧告との差異を明確にするため「避難指示(緊急)」に改称。(デジタル大辞泉)

【狼少年】おおかみ‐しょうねん
(1)狼にさらわれて育てられたという人間の男の子。
(2)(イソップ寓話の、狼が出たと言っては大人をだましていた少年が本当に狼が出た時には誰にも信用されなかったという話から)繰り返して同じ嘘をつく人。(日本国語大辞典)

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第388回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
9月14日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
金剛寺 水田 真道 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
10月19日(金) 同時刻  霊山寺 山田 高之 師

 

宗祇法師の会 (9月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
9月25日(火) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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