願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、10月1日です。





朝焼けの東京タワー(スマホ)

 今年に入って、スポーツ界で騒動や不祥事が相次いでおり、今月には、ウェイトリフティング協会でパワハラ問題、駅伝でもパワハラ問題で監督が解任されている。一つひとつの騒動や不祥事を指摘するのも、不快である。

 「スポーツ」を辞書で調べると、つぎのごとくある。
  広義の運動競技のこと。もともとは気晴らしにする遊戯をさし
  たが、時代の変遷とともに競争的要素の強い、技術的にも高度
  な運動競技をさすようになった。一般には陸上・水泳の競技、
  野球・テニス・サッカーなどの球技やボート・登山・狩猟・武
  術などの総称として用いることが多い。(日本国語大辞典)
 そこには一定のルールに則って勝敗を競うのであるが、もはや騒動や不祥事でスポーツではなくなっているといえよう。
 改めてスポーツマンシップをみる(ウィキペディア)。
  @相手の選手に対する尊敬や賞賛
  A同じスポーツを競技する仲間としての意識
  B様式化された礼節の発揮も、マナーという面から重視される
  C選手同士が試合の前や後に挨拶を交わす
  D弱い選手に手加減をする事はスポーツマンシップである一
   方、相手を馬鹿にしたという意味でスポーツマンシップに
   反する
  E選手の能力とは関係ない事故を利用して勝利する事はスポー
   ツマンシップに反する
  F相手を侮辱したり、得点時の過剰すぎる祝福行為などを非ス
   ポーツマン行為
 今日のスポーツは、オリンピック憲章、ユネスコのスポーツ国際憲章、平成23年に成立したスポーツ基本法等、すべてに違反しているのである。

 その原因のひとつは、勝利至上主義にあるといわれている。相手に勝つことを絶対的な目標とする考え方で、そのためには手段を選ばないのである。また国家形成の黎明期には、国威発揚に利用されてきた歴史がある。
 オリンピック等で、勝利者をたたえて「国旗の掲揚」と「国家の斉唱」するが、本来のスポーツを極めることや楽しむということからすると、少なからず違和感を感ぜざるを得ない。また、メダル報奨金も問題があろう。『日本経済新聞』は次のように報じている。
   冬季史上最多の13個のメダルを獲得した平昌五輪が25日閉
  幕し、メダリストは500万〜100万円の報奨金を手にする。
  ほかに上乗せ支給する競技団体もあるなど、アスリートへの
  報奨金は高額化の傾向にあるが、資金力の乏しい競技団体や
  障害者スポーツとの格差も広がる。マラソンでは日本記録更
  新の選手に1億円支給も決まった。
   「心の中は半端なくうれしい」。25日の東京マラソンで2時
  間6分11秒を出し、日本記録を更新した設楽悠太選手(26)は
  翌26日、日本実業団陸上競技連合から1億円の目録を受け取っ
  った。(中略)
   平昌五輪で日本オリンピック委員会(JOC)がメダリスト
  に支払う報奨金は金で500万円、銀200万円、銅100万円。ア
  ルベールビル、バルセロナ両五輪が開かれた1992年から支給
  を始め、当初は最大300万円だったが、16年リオデジャネイロ
  五輪で現在の額に増額された。(2018/2/27)
 もはやスポーツ理念と現実世界とは、完全に乖離(かいり)しているといわざるを得ない。一層のこと、あらゆるスポーツは、「楽しむ」か「プロ」としたならば、スッキリするであろう。
 全米オープン女子シングルスで、大坂なおみ選手が優勝し380万ドル(およそ4億円あまり)の優勝賞金を獲得しているが、プロだけにスッキリするものである。

【勝利至上主義】しょうり‐しじょうしゅぎ
 スポーツ競技などで、相手に勝つことを絶対的な目標とする考え方。中学や高校の部活動においては、行き過ぎた指導や長時間の練習による生徒への影響、暴力・体罰の発生による弊害などが問題視されている。(デジタル大辞泉)

【国威発揚】こくいはつよう
 国家が国外に対する威信を奮い立たせること、外国に対して発奮し威勢を示すこと、国威を発揚すること、などの意味の表現。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

宗祇法師の会 (9月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
9月25日(火) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

第389回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
10月19日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
霊山寺 山田 高之 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
11月16日(金) 同時刻  蓮光寺 佐久間 清人 師

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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