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次回配信日は、12月15日です。





増上寺でのお参り


三嶋大社でのお参り


すべてが終わり、あんみつ姫になりました。

 孫が三歳になり、七五三さんを祝った。寺の子であり、三島の子であるので、浄土宗の大本山である増上寺さんと三嶋大社さんに参拝をさせていただいた。

 子供のお祝いについて源氏物語のなかからみると、さすがに七五三はないが、いろいろなお祝いがおこなわれている。まず生まれると「誕生の祝い」がおこなわれる。そして三日目には「三日祝い(みかのいわい)」、5日目に「五日の祝い」、は七日目には「お七夜(おしちや)」と、三五七でお祝いがおこなわれている。近代医学のない当時は、誕生して一日一日生きていることが祝いに繋がっていったのであろう。

 ところで、七五三は、これまでの成長を仏さまや神さまに感謝申しあげ、さらなる成育を祈るものである。
 お寺も神社も、その儀式の内容は、ほぼ同じであった。いずれも最後に告諭(こくゆ)といって、すこやかな成育のために、説き聞かせるのである。
 神官は最後に「いい子で、明るく元気に頑張りましょう」と告げた。お坊さんは「いい子で、明るく元気に頑張れますか?」と訪ねてきた。孫から「はい」の返事がない。お坊さんは、今一度訪ねたが、やはり返事がない。皆で笑って式が終えたのである。

 後日、母親が子どもに「なぜ、「はい」と返事ができなかったの?」と尋ねたそうである。1歳から保育園に通っているので、お返事をすることは教わっており、できるはずであると思われたからである。
 孫の返事は、「ときどき、お友達とけんかをしてしまうから、いい子ではないの」といったそうである。

 天候にも恵まれ、神社やお寺の皆さんに、そしてお檀家の皆さんに祝福され、「はい」の返事はなかったが、泣いて愚図ることもなく素敵な七五三さんであった。
 当日、私が財布を忘れ、皆さんにお借りしたことが残念であった。

【七五三】
小児の年祝い。江戸時代以来、男児は三歳と五歳、女児は三歳と七歳とを主とし、十一月十五日に晴着をまとって所の氏神社に詣り、無事成育を祈願した習俗。そのため七五三の名ができた。十一月は古来の祭り月、十五日は重い式日である。元来男女とも三歳で髪置、男五歳は袴着、女七歳は帯解といって、それぞれ吉日を選んで祝ったことは、公家衆の日記など中世の文献にもしばしばみえた。髪置は生後たびたび頭髪を剃ったが、この時以来蓄髪した。袴着ははじめて袴を穿ち、上下を着初めた。また帯解ではそれまで衣服に付紐を用いたが、ここに至って紐を放って縫い帯を着用した。いずれにもしかるべき仮親を頼んで祝儀の作法に従い、年祝いとした。年廻りは数え年で、みな奇数つまり陽の数を重んじて祝意をこめた。もっとも七五三歳とそろえて同時に祝ったのは、主に江戸方の新儀に出て、従来の別個に取り行なった場合に比べるとすこぶる華美の風俗をなしたようである。社参ののち祝宴も催された。上方ではむしろ長く十三歳の子女が虚空蔵菩薩の寺へ詣って、智慧福徳を授かる習俗が一般に聞こえていて、髪置・袴着・帯解を合わせた行事よりも盛んであった。十三詣も小児生長期の年祝いであった。もっとも近年は七五三の祝儀が全国的に広がって流俗となっている。もとより地方にはそれぞれに古来慣行の小児年祝いがあったことはいうまでもない。
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 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

暮れの墓地大掃除のお知らせ

 毎年12月の第2日曜日は、暮れの墓地および境内地の大掃除となっております。お忙しい折とは存じますが、ご家族でご参加下をお願いいたします。当日は「温かい芋汁」を用意いたしておりますので、お掃除終了後お召し上がり下さい。

日   時
12月9日(日) 9時より (小雨決行)
お 願 い
できますならばお掃除の道具をご持参下さい。
駐車場が少ないのでご注意下さい。

 

宗祇法師の会 (12月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
12月17日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

第391回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
12月21日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
大泉寺 小島 健布 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
1月18日(金) 同時刻  善教寺 土山 和雅 師

 

修正会(新年会)のお知らせ

 恒例の新年の初参り、新年会を開催いたします。ご申込は、暮れのお参りの折、またお電話にて前日までにお願いいたします。

日   時
1月4日(金) 11時より
内   容
初参り、福引き、会食
会   費
2,000円
申 込 み
暮れのお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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