願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、1月7日です。





大根干し


玄関先での読経


畑から運び出される大根


休憩時間での接待

 皆様、冬至も迫ってきて、寒くなってまいりましたね。この時期、大根が竹で編んだ柵に干してあるのを、どこかで見掛けた事はございますか。沢庵を漬けるための前段階として、干しているものですね。

 私が修行をしていた三島市沢地の龍澤寺専門道場では、料理当番が作った料理を、自分専用の持鉢(ジハツ)という食器でいただきます。食べ終わった最後には、ご飯粒の欠片さえも残さず全ていただくという意味で、お湯で器を綺麗にして、そのお湯を飲み干すのですが、お湯で綺麗にする時に、箸と沢庵を器用に使い、こびりついたご飯粒を擦り洗います。その為、毎食必ず沢庵を食べます。
 修行道場ではたくさんの沢庵を消費するため、自分達の手で大量に漬けます。その沢庵用の大根を集めるために、年に一度、三島市と裾野市の境目にある伊豆佐野地区と、箱根西麓野菜で有名な坂・塚原地区を托鉢させていただくのです。毎年、多くの大根をいただけるのと、範囲も広いため、私みたいに近隣の修行道場OBもお手伝いで加わり、大勢で托鉢させていただいております。

 修行道場でいつも行う托鉢というと、衣姿に網代傘、自分で編んだ草鞋を履いて、町中をお経を読みながら練り歩くのですが、この大根の托鉢の時は、泥で汚れてもよい作務衣姿で頭にタオルを巻き、地下足袋を履いて、カマスというワラ袋を背負って歩きます。
 伺う際には、修行道場よりあらかじめ日時をその地域の方へとお伝えしておくので、早朝に托鉢に回らせていただく頃には、皆様、玄関の前へと大根を置いておいて下さいます。それを一軒一軒歩いて、玄関前でお経を読みましたら、いただいた大根は並走しているトラックに積んで持って帰ります。
 途中、休憩場所を提供してくださる家では、全員でお経をあげて、お茶をいただき蒸かしたお芋をいただいたり、食事をいただいたりもします。
 道中では小学生の登校の列に遭遇することもあります。大勢の若いお坊さんがお経を読みながら歩いているのを見て、小学生たちは驚き騒ぎながらも挨拶をしてくれます。すると、山の奥の方の農家まで行った時に出会う小学生の列が、昔より多くなっていることに気付きました。なんでも、山の上に住宅街ができて、そこから大勢の子供が通うようになったために、近くの小学校の児童数も大幅に増えたそうです。町中の小学校では児童数が減っているのに対し、面白い現象ですね。
 基本的には道を歩いて家の前でお経を読んで大根をいただくのですが、時には「畑へ取りに来て」と言って下さる農家の方もいます。「畑のここからここまで抜いて持っていって良いよ」と言って、農家の方が心血注いで作った作物を沢山いただけるなんて、「修行、頑張って!」と応援していただいているようで、身が引き締まります。
 おかげさまで、どちらの地区でも、トラック二台分くらいは大根が集まり、持って帰ることができます。
 それを修行道場へと持ち帰ると、傷をつけないように軍手を使って土を落として洗います。次に、竿にかけやすいように、二本一組にして葉の部分をワラで束ねます。それを、あらかじめ組んでおいた竿にかけて、後は乾くまで干しておくのです。乾いてきましたら、年末に樽へと漬けるのですが、それまで柵にたくさん並んで干されている姿は壮観です。

 修行ではいつも大勢の方に支えていただいております。修行僧達はその様々な恩をいつも感じながら修行しています。その支えていただいていたという経験があるからこそ、誰かを支えられるようなお坊さんになりたいと精進できるのですね。

 地福山宝鏡院住職
林 晴 雄









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

宗祇法師の会 (12月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
12月17日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

第391回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
12月21日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
大泉寺 小島 健布 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
1月18日(金) 同時刻  善教寺 土山 和雅 師

 

修正会(新年会)のお知らせ

 恒例の新年の初参り、新年会を開催いたします。ご申込は、暮れのお参りの折、またお電話にて前日までにお願いいたします。

日   時
1月4日(金) 11時より
内   容
初参り、福引き、会食
会   費
2,000円
申 込 み
暮れのお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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