願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、4月1日です。





不動堂


精進料理献立(H27)


精進料理(H27)


胡麻豆腐作り

 皆さま、一雨ごとに春めいてくる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
3月といいますと、卒業のシーズン。皆さまのお子さまやお孫さまも卒業を迎えられていることでしょう。
 また3.11東日本大震災から8年、各地で慰霊祭が行われていることと存じます。他にも、お彼岸の季節でもあります。お彼岸のお中日である春分の日には、1月15日のメルマガでも申し上げたとおり、願成寺さん裏手の川原ケ谷天神社で戦没者慰霊祭もございます。

 私にとって、そんなひと月を締めくくる行事は、3月28日に私が修行していた龍澤寺で行われる不動尊例祭です。
 先月のメルマガに載せていた龍澤寺山門、そこをくぐって右手に不動明王が祀られているお堂があります。不動明王像というのは他の仏さまではあまりない、怒りの表情で、右手に魔を退散させると共に人々の煩悩を断ち切るための剣、左手には悪を縛り上げ人々を救い出すための鎖や縄を持っている像です。その不動明王をお祀りする行事が不動尊例祭です。

 3月28日の不動尊例祭では、昔は屋台とかも出ていてお祭りの様相を呈していたようですが、今は龍澤寺の檀信徒の方々をお呼びし、近隣の同宗派のご住職方をお招きしての大法会をするだけになってしまいました。
 不動明王が祀られているお堂には飾りつけはするものの、大勢入れる建物ではないため、法要は本堂にて行われます。法要の中でも、大勢の和尚さんによって、真言を唱えながら経本を宙に舞わせる大般若経600巻の転読とよばれる作法は、圧倒されるものがあります。
 その行事の際には、法要に出て下さる和尚さま方はもちろんのこと、檀信徒の皆さまにも精進料理が振舞われます。料理の仕込みは数日前から雲水(修行中の僧侶のこと)がやっているのですが、胡麻豆腐作りだけは前日夕方に私達のような修行道場の若手OBが手伝いに行きます。胡麻や葛粉を擦って、出汁と合わせたら漉して、それを弱火で2時間煮詰めます。鍋底にこびりつかないように、三人がかりで混ぜながら、難しいかまどで微妙な火加減を調節しながら仕上げていき、器に入れて一晩おきます。やりすぎてしまうと固くなるし、煮詰めが足りないと固まらないので、翌日に器から外すときは、いつも祈るような気持ちです。
 私達若手OBは、当日は料理の盛り付けや配膳などを手伝います。午前11時頃から続々と来る檀信徒の方々約100名に料理をお出しし、午後1時から法要が始まります。法要が終わったら出てくださっていたご住職方20名、その後お手伝い頂くOBや茶道裏千家若手の会の30名が食べて、全ての片付けをします。

 毎年、不動尊例祭のひと月ほど前には拝請という参加願いの葉書が届きます。いつも文章の最後に手書きで、『何々のお手伝いをお願い致します。』という文が添えられてあるのですが、今年の葉書からはそれがついに無くなりました。『若手が増えてきたのでお手伝いではなく法要に出てください』ということなのですが、さすがに寂しい思いは禁じ得ません。
 臨済宗では『師も仏も超えることこそが、仏法に報いる事である。』と考えられています。今年からは純粋に後輩たちの作った精進料理を味わい、後輩たちの成長を感じ、後輩たちの料理が今までを越えていくことを楽しみにしたいと思います。

 地福山宝鏡院住職
林 晴 雄









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第395回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
3月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
傳心寺 井上 正信 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
4月19日(金) 同時刻  真楽寺 勧山 法紹 師

 

宗祇法師の会 (3月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
3月18日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

観音堂大祭(諸祈願)のお知らせ

 春のお彼岸に観音堂の大祭を厳修いたします。寺伝によりますと、頼朝公が三嶋大社に百日祈願の折、当願成寺を宿舎といたし、その願が成就いたしたことから「願成就寺」の寺号を賜りました故事により、諸願成就の祈願をおこないます。当日ご参加できません場合には、お札は郵送申しあげます。また、当日前年のお札等を炊きあげますのでご持参ください。当日は「餅まき」「模擬店」「野菜青空市」等を予定いたしておりますので、お誘い合わせてお出かけ下さいませ。

日   時
3月21日(木) 【11時】法要、【12時】餅まき
祈 願 料
祈願料 3,000円
申 込 み
お彼岸のお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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