願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、6月15日です。





施餓鬼会法要


 5月30日、恒例となっております施餓鬼会法要がおこなわれた。
 施餓鬼会法要について、浄土宗のホームページから引用させていただく。
   本来、施餓鬼会の期日は定められていませんが、お寺の
  年中行事のひとつとして、お盆の頃におこなわれることが
  多く、施餓鬼棚に「三界万霊牌」や初盆の戒名を記した位
  牌を置き、浄水や食物を供え、五如来の「施餓鬼幡」を立
  てて法要を営むのが習わしです。
   施餓鬼会は、無縁仏や餓鬼に施しをするとともに、新亡
  の霊や先祖代々の諸霊を供養する法要でありますが、さら
  に日頃の自分自身に巣くう「餓鬼」の心を反省し、自他と
  もに生かされている身をしっかり受け止め、救われる功徳
  をお互いに積んでいくことが大切なことであります。

 餓鬼供養には、いろいろな思い出がある。学生の頃であるが、総本山知恩院で研修があり食事がでた。ご飯は丼飯でお代わりはない。作法は、合掌して「いただきます」のあと、どんぶりの蓋を取り脇に置く。まずご飯を一口取って、蓋に置く。みずからの食事を割いて餓鬼に施すのである。すべてを食べ終えると、餓鬼に供えたご飯も残らずいただくという次第である。

 何年も前のことであるが、お檀家さんと中国の五台山にお参りに行った。旅行業者を通じて、お布施10万円での法要を依頼しておいた。すると、何と100人近いお坊さんによる豪華な法要となったのには、たいそう驚かされたが感激の極みであった。
 翌日のホテルの朝食にお坊さんに来ていただき、食作法によるお食事であった。作法が終わると、食べ物を外に持っていき、まず餓鬼に施すのである。そして豪華な精進の朝食が始まった。私の隣が中国のお坊さん、日本語のできないお坊さん、中国語のできない私、お互いの意思の疎通はない。お坊さんと同じように、食べすすめていくと、食べ終えた器をそっと前に出された。フィニッシュかと思い、私も同じように前に出した。昨夜、参加者のお誕生日でいささかお酒を飲みすぎていたので、これで終わりかと安堵していたら、ボーイが飛んで来て、すぐにお代わり注ぐではないか。器を前に出すのは、お代わりをお願いする作法であったことに気がついたときは、後の祭りであった。
 五台山は標高3,000mの高地であり、高地でのお酒は思ったより効くことも学習した。

 法要の折、盛り団子が供えられる。上新粉を水で練り、20個均等に分け、ピラミッド型に盛り、蒸し上げて完成である。練りの堅さと、お団子の大きさが同じようにすることが肝心である。文章で書くのは簡単であるが、いざ作るとなると難しいものがある。
 母親の法要で、高校生の娘さんがお団子を作ってきてお供えをした。今にも崩れそうで、お経読んでいるあいだ、ずっと崩れないことを祈ったこともあった。
 じつは盛り団子を作るときは、2つほど余計に作り、ピラミッドの脇に添えるのが習慣であった。これも餓鬼の供養のためである。昨今、業者によるお団子がほとんどであり、そこには餓鬼のための2つはないのである。

 有り余ったものを他人様にあげるのでなく、身を割いて差し上げるところに価値があるのであろう。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

宗祇法師の会 (6月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
6月17日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

第398回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
6月21日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
福泉寺 岩佐 剛昇 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
7月19日(金) 同時刻  願成寺 魚尾 孝久 師

 

墓地清掃

 恒例となりました、お盆の墓地清掃をおこないます。檀信徒総出でのお掃除の機会でもあり、また、「そうめん流し」も用意いたしておりますので、ご家族とともにご参加いただけますようお願い申し上げます。

日   時
7月7日(日) 9時より(雨天決行)

 

7月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。6月下旬にハガキにてご案内申しあげます。

「ご自宅での棚経」
7月13,14,15日 ご予約いただいたお檀家さんに伺います。
「お寺での棚経」
7月13日(金) 10時、14時、16時 いずれかに本堂へ。
7月14日(土) 10時、16時 いずれかに本堂へ。

 

お盆灯籠流しの販売

 7月16日、三島市仏教会主催の「灯籠流し」が水泉園(白滝公園)でおこなわれます。7月1日より、灯籠を販売いたします。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

 「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
 「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
 「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
 「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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