願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、8月17日です。





レモンの花(1回目)


アゲハチョウの卵


棘(とげ)


いずれを摘果(2回目の花から)


いずれを摘果(最初の花から)

 孫が産まれた記念に、レモンを植えた。30年ほど前に息子が産まれた記念に「ドウダンツツジ」を植えたのに倣ったからである。境内の四つ目垣の更新に手間暇、お金がかかることから、生け垣を選んだ次第である。

 孫は3歳7ヶ月であるが、1年生苗を植えたので、レモンの木は1歳年上となる。昨年は小さな実が3つ着いて、レモンケーキを作った。木を大きく育てるには、摘果するが良いのであるが、孫も私も摘果は良しとしなかった。
 孫と競争するかのように、レモンの木は順調に育ち、今年は30個近い実を着けた。生理的落果の後、9個が着いている。またレモンは周年開花結実性があるので、現在3度目の花が咲いている。2度目に咲いた花からまた30個近い実が着いており、ほとんど生理的落果がない。大豊作である。

 毎朝起きると、ベランダのレモンを見に行く。まず水をやって、健康状態をチェックする。新芽の成長とともに、アゲハチョウの飛来である。どこかに案内図でもあるかのように、飛来して卵を産み付けていく。気をつけなければならないことは、葉の裏にも産み付けるのである。卵で見つからなかったものは、当然幼虫になってしまう。すぐにとらなければ、丸坊主になってしまう。
 新芽の葉の脇には、必ず棘(とげ)がある。孫が怪我をするといけないので、見つけ次第とる。新芽のときは、軟らかく爪で欠くことができる。よってレモンの木には、1本も棘がないのである。
 世話は大変でもあるが、毎日孫に会っているようで、孫の成長とともにたいそう嬉しい。孫は自分のことを「いーちゃん」ということから、レモンの木は自ずから「いーちゃんのレモン」と呼ぶ。

 今年の遅かった梅雨が明け、連日の猛暑が続くであろう。孫とそう背丈の変わらないレモンの木にとっては、40個近い実はとんでもない数である。このままでは、実は大きくならず、隔年結実を起こしてしまうことは間違いない。少し大袈裟であるが、8月1日をもって摘果を断行する。
 「いーちゃんのレモン」でなければ、早くに摘果されていたであろう。作物を作るには、間引きと摘果は常套手段であるのだから。

 この5月、2人目の孫が誕生した。また、この秋に記念植樹をしようと考えているが、まだ木の種類は決まっていない。

【生理的落果】せいりてきらっか
 開花直後の花や果実が風や雹(ひょう)、凍霜害などの物理的障害や病害虫、農薬害、あるいは成熟によっておこる以外の理由で落下することをいう。この落果は果樹の種類によって特定されるが、果梗(かこう)(果物のつく柄(え))基部、同先部のへたとの接点、へたや萼(がく)と果実との接する部位などに形成される離層によっておこる。生理的落果は大別して早期落果と後期落果の2回からなる。
  早期落果は、果樹によって異なるが、開花直後から2〜3回の波をもって現れる。たとえばリンゴでは、第1回目は開花直後から始まって2〜3週間続き、その後数日たって第2回目が始まり、2〜4週間続く。アメリカではこの2回目の落果は6月ごろ現れるためにジューン・ドロップJune dropとよばれる。早期落果はモモ、アンズ、ウメ、スモモなどの核果類や、柑橘(かんきつ)類、カキ、クリなどにも多くみられる。この原因としては次のようなことが考えられる。雌しべが不完全あるいは不受精による単為結果などの場合には開花後早々に落果する。また果実の発育途中での落果は、胚(はい)の発育停止、種子数の不足、同化養分の不足や、窒素過多または不足、乾燥などにもよるものと考えられ、ジューン・ドロップの類はこれである。後期落果は収穫前落果ともいい、収穫期の間近にみられ、リンゴ、柑橘類、カキなどに多い。落果は植物ホルモンの量と関係があり、オーキシン、サイトカイニンの含量が低く、エチレンの生成、アブシシン酸の含量が多いときにおきやすい。「世界大百科事典」

【周年開花結実】
 レモンなど、環境が良いと周年で開花し、エンドレスで実を着けること。

【隔年結実】かくねん‐けつじつ
 果実のなり方が豊作と凶作とを一年おきに繰り返す現象。ミカン、カキ、クリなどにこの傾向が見られる。豊作の年に果実が多くの栄養素を取り、翌年の花芽の発育を低下させるために起こるとされている。隔年結果。(ジャパンナレッジ)

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第400回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
8月23日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
大泉寺 小島 健布 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
9月27日(金) 同時刻  金剛寺 水田 真道 師

 

宗祇法師の会 (8月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
8月26日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

8月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。7月下旬にハガキにてご案内申しあげます。

「ご自宅での棚経」
8月13,14日 ご予約いただいたお檀家さんに伺います。
「お寺での棚経」
8月13日(火) 11時 16時 いずれか本堂へ。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

 「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
 「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
 「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
 「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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