願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、9月2日です。





新町橋から望む富士山山小屋の灯り


修行中の富士登山の雲海


修行中の富士登山の御来光

 皆様こんにちは。8月は炎暑爍金(エンショシャクキン)の候なんて言いますけど、まさに金を溶かす程の暑さが続いておりますね。どうぞ皆様、熱中症にはお気を付けくださいね。

 願成寺様と宝鏡院の間には新町橋という橋があり、そこからは富士山がよく見えるので、三島市眺望地点に指定されています。冬は空気が澄んでいて富士山が見える日が多いのですが、夏は富士山が見えない日が結構ありますよね。今はちょうど見えない日も多い夏なのですが、最近、夕方頃に富士山を見ましたか。見た方はお気付きになったと思いますが、この7月・8月は富士登山をしている懐中電灯の灯りと、山小屋の灯りが綺麗ですよね。

 この富士山の灯りを見ると、龍澤寺専門道場で修行をしている頃、毎年富士登山に行ったことを思い出します。修行道場では、8月・9月は修行を少し緩めて、体調を整える期間になるのですが、毎年、修行道場の指導者である老師から『富士登山に行って来ても良い』とのお言葉が頂けます。普段、修行道場にこもりっぱなしの生活ですので、もちろん皆、喜んで行くのです。
 毎年の恒例行事になっているので、修行道場の倉庫には、歴代の先輩達が使った金剛杖がたくさんあります。それを持っていけば、焼印がたくさん押してある杖ですので、初登山でもベテランの風格が出てしまいます。また、修行2年目の先輩は2回目の登山ですし、修行3年目の先輩は3回目の登山なので、先輩達からアドバイスも頂けます。しかしなにしろ、生活しているところが修行道場、登山用品なんて持っていません。先輩からは当たり前のように、『普段の外掃除や畑仕事をする格好の、作務衣に地下足袋で登るに決まっているだろ。』と言われます。登山途中は雨風が酷くなることもあるので、途中のコンビニで半透明のカッパは買った方が良いよ、とは教えて頂けますが、あまりにも軽装です。山小屋の人や、他の登山客の人達に驚かれた目で見られるものの、同じ服装で10人程の団体ですし、なにより使い込まれた金剛杖が、軽装での富士登山に慣れている雰囲気を出してしまっています。
 登山をされる方は、皆、お互いに声を掛け合うものなので『こんにちは』『何の団体なのですか?』『修行僧の集団なのです』『ずいぶん軽装なのですね』『これしか持っていないもので』なんて会話が幾度となく繰り返されます。
 確かに途中の雨風が強いのはカッパを着れば耐えられるのですが、富士山というのは上に行く程に岩場が多くなってきます。地下足袋って底が薄くて軟らかいのです。足を全く保護してくれません。登山初心者には向かないですね。
 私達は10人くらいで、昼過ぎに5合目を出発し、8合目あたりの山小屋で一泊して、深夜2時頃に起きて山頂を目指し、御来光を拝むのですが、登っている最中は数人ごとに分かれて登ります。それぞれ自分のペースというものがあるからです。とある年の登山では、8合目の山小屋に着いた2番手が転職して修行をしに来ていた60歳位の後輩でした。その方が言うには、登山は体力がありさえすれば良いというものでもなく、自分の身体をよく知って、自分のペースで登り続ければ、無理をして頑張って登る若い人達より早く到着できるそうです。

 富士登山に送り出してくれる時、老師が『富士登山というものは道場での修行の日々と一緒だ。それをわかってきなさい。』と言われました。
 修行も幾ら頑張って無理をしたって、一朝一夕で悟れるものではありません。地道に一歩ずつ歩みを進めていけば、必ず山頂に到達できる。むしろ急いで登ってしまうことによって、その場所にすぐに適応できず高山病になることもある。焦らず自分のペースで前を向いて進みなさい。そんなメッセージだったのかもしれません。

 地福山宝鏡院住職
林 晴 雄









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第400回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
8月23日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
大泉寺 小島 健布 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
9月27日(金) 同時刻  金剛寺 水田 真道 師

 

宗祇法師の会 (8月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
8月26日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

 「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
 「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
 「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
 「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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