願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、12月2日です。





寺院向け式次第


一般向け式次第


本堂へ向かう法縁の和尚様方

 皆さま、こんにちは。秋は、天高く馬肥ゆる秋なんて言う通り、過ごしやすい気候ですよね。寺院でも、こういう時期は行事が多く行われます。私も先日、熱海のお寺の晋山式に行ってまいりました。晋山式(シンザンシキ)とは、わかりやすく言えば住職の就任式です。先日の熱海のお寺では、引退される前住職の退山式(タイザンシキ)とセットで行われました。

 また、晋山式は、お寺と新しい住職の結婚式とも説明されます。式が始まるとき、新しい住職はお寺の近くの安下所といわれるところで待機しています。その場所を親元のように見立てて、そこから行列を作ってお寺まで歩いてゆき、お寺へと嫁入りするのです。お寺側からすると、檀家さん一同で迎え入れる準備をして、新しい住職に嫁いできてもらう式なのです。
 まずは、法縁のある和尚さま方は、一足先に本堂内に入り新住職の到着を見守ります。これから行われる式を通して新住職就任の見届け人となるのです。
 新住職は安下所から、随行の僧侶たちとお稚児さんを引き連れて、お寺へと到着いたします。随行の僧侶役は、一緒に修行をしていた仲間が務めることが多いのですが、多くの僧侶を従える程の高僧であるという意味もあります。お寺の山門へと到着すると、看門といわれる門番の和尚さまの前で偈を唱え、そのお寺の住職となりうる人物かを審査して頂き、突破いたします。そこまでしてようやく本堂に入堂となるのです。
 本堂に入ると、新住職としての心境と決意を漢詩にした晋山の偈を唱え、式が始まります。まずは、祝聖(シュクシン)諷経、天皇の寿命無窮を祝い祈るお経を読みます。つづいて開山(カイサン)諷経、そのお寺の初代住職(開山)様に対してお経を読みます。次に火徳(カトク)諷経、火事や盗難などの災いが起きないように、近隣の多くの神社を読み上げて力をお借りして、守っていただくお祈りをするお経です。
 ここで一度、新住職は退いて、衣を着替えてきます。着替えてきましたら、関係寺院や檀信徒の皆様からの頂いたお祝いに対し、五体投地の礼拝をいたします。次に、本山からの住職辞令を受けます。また、その職状を皆に見ていただき、新住職になったことを皆で確認いたします。
 祝辞を頂いた後、総茶礼というものを行います。禅宗では、その場にいる全員で、一つの釜で沸かした湯を使ったお茶を飲み、心を一つにするという和合の意味合いを持つ総茶礼というのがあります。行事で役についている人が集まり準備を始める時などにも行って、和合を図ります。ほんの一口ずつしか入っていないお茶ですが、黙々と作法に乗っ取り、一番上の方の動きに合わせて頂くことにより、通じ合うものが生まれるのです。
 そして閉式をした後、本堂前において新住職を囲んでの記念撮影が行われ、その後、場所を移動しての披露宴が開催されるのです。お寺においては数少ないお祝いの行事です。披露宴でも多くの笑顔とお祝いの言葉が飛び交います。そうやって多くの法縁があることを実感し、沢山のものを背負っているからこその責任感を心に刻み込んで、立派な住職になっていくのです。

 思えば私も16年前に晋山式をさせていただきました。今回は後輩の晋山式に参加させていただき、皆に祝福され、心新たに頑張ろうとしている新住職の姿を見て、自分も初心に返り、今一度背筋を正す良い機会になったと思います。

 地福山宝鏡院住職
林 晴 雄









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第403回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
11月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
蓮光寺 佐久間 清人 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
12月20日(金) 同時刻  常林寺 山田 太壱 師

 

十夜法要のご案内

 本年もお十夜の季節となりました。一日ではありますが、ご先祖のご供養とともに、み仏の教えにふれますよい機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい。
お檀家の皆さまには、10月中旬に郵便にてご案内申しあげます。

日   時
11月23日(土)14時より
会   場
願成寺 本堂
法   話
「愛すべき我がお檀家さん」
講   師
住職
供 養 料
3,000円
申 込 み
専用ハガキ、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

宗祇法師の会 (11月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
11月25日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

暮れの墓地大掃除のお知らせ

 毎年12月の第2日曜日は、暮れの墓地および境内地の大掃除となっております。お忙しい折とは存じますが、ご家族でご参加下をお願いいたします。当日は「温かい芋汁」を用意いたしておりますので、お掃除終了後お召し上がり下さい。

日   時
12月8日(日) 9時より (小雨決行)
お 願 い
できますならばお掃除の道具をご持参下さい。
駐車場が少ないのでご注意下さい。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

 「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
 「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
 「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
 「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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