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次回配信日は、6月15日です。





愛すべきズッキーニ


花合わせできた雌花と、できなかった雌花


花合わせ


ズッキーニパスタとらせん状野菜スライサー

 たびたび家庭菜園の話で恐縮であるが、長く家庭菜園をおこなっていると、マンネリ化してくる。そこそこの野菜はできるのであるが、その年その年で目標を持つことで元気をいただく。

 家庭菜園の心得というと大袈裟であるが、たくさんできた野菜を人さまに差しあげるときには、少なくともマーケットで売っている野菜よりも、良いものであることが大切である。マーケットの野菜は、比較的リーズナブルものが多い。しかし八百屋さんは、庶民的な野菜から、料亭で利用される野菜まで幅広い商品を扱っており、家庭菜園の野菜など比較にならない野菜もある。もらってくれた人が、本当によかったと思える品質であることが肝要である。
 できた野菜を家族に無理強いしないことである。あまり美味しくもない、好きでもない野菜を毎日食べなければならないのは、閉口しているのかもしれない。
 また、できた野菜を家族に調理させるのではなく、自分で調理することも大切だあると思う。家庭菜園ばかりでなく、自分の楽しみを周りの人に強いてはいけないのである。

 ところで、このところの家庭菜園での作業は、ズッキーニ20株の世話である。毎朝5時過ぎに畑に行き、茄子、トウモロコシ、キャベツ、カボチャ、胡瓜、トマトとご機嫌をうかがう。虫に食われていないか、病気が出ていないかと、見回るのである。
 そしておこなうのが、ズッキーニの授粉である。「受粉」と「授粉」の区別をしておこう。

【受粉】じゅ‐ふん
種子植物で、花粉が雌しべの柱頭につく現象。その結果受精が行なわれる。花粉の出所によって自家受粉と他家受粉とに分けられる。花粉の移動は風媒・動物媒(虫媒・鳥媒など)・水媒などによる。
【授粉】じゅ‐ふん
 (スル)花粉を人の手で雌しべの柱頭につけること。人工授粉。

 まず、雄花を取り、花びらを取り除いて雄しべだけにして、雌花の柱頭に花粉を着けるのである。授粉である。毎日およそ10個ほどの雌花が咲くが、時として雄花がないときもある。授粉をすると、8〜9割着果する。虫たちに任せると、着果率は1〜2割であろうか。着果率を上げるためには、朝9時までの授粉が欠かせない作業となる。数日で立派なズッキーニの収穫となる。傷つきやすい野菜なので、丁寧な扱いが必要である。
 栽培方法や情報は、塚原農園の動画を参考させていただいている。塚原氏は、「授粉」を「花あわせ」と表現されている。

 日本国語大辞典を調べてみる。
【花合】はな‐あわせ
(1)人々が左右の二組に分かれ、花(おもに桜)を出し合って比べ、または、その花を和歌に詠みあったりして、優劣を競う遊び。花くらべ。《季・春》
(2)花札を使ってする遊び。同じ月の札を合わせ取り、できた役と取った札の点数を競う。

 授粉の意味はなく、ネットではもっぱら花札の記事ばかりである。「花あわせ」は、塚原氏の造語であろうか。無粋な作業を、素敵な言葉に置き換えていることに感心させられた。私も利用させていただこう。

 早速、調理にかかろう。ズッキーニというと、油炒めが中心であるが、少し変わった調理を紹介しよう。らせん状野菜スライサーで、麺のように刻む。熱湯で10秒ほどすすぎ、青臭さを取れば完成である。お好きなドレッシングでいただく。爽やかな一品である。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









新型コロナウィルス感染防止のため、

   源氏物語講座 は中止いたします。

   宗祇法師の会 は中止いたします。

6月のすべでの行事を中止いたします。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
 したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

 「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
 「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
 「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
 「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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