私の手帳の7月31日（金）に、「女子サッカー準々決勝（20:00横浜）」というメモがあります。一年延期という処置がとられた、オリンピックの試合です。手帳のメモを見ると、年末から年始に掛けてはまだ心躍らせていた時期だったということを、思い知らされます。無事に来年開催され、チケット購入の権利も行使できることを願いながら、とりあえず今年の観戦予定のメモは、すべて消去しました。

　昨年のオリンピックチケット1次募集は、9月11-24日でした。仕事に支障が出ないように、金曜の夜から日曜に開催される試合に絞って応募しました。7試合に応募して、もしすべて当選した場合は142,600円を支払うことになりましたが、2試合24,000円（4人分）のチケットしか当たらず事なきを得ました。しかし、7試合のうち2試合も当たったというのは、巷の当落状況からすると運が良かったようです。ただ、当選した2試合が7月31日の19時開始と20時開始の女子サッカー準々決勝。当然、両方の試合を観れる訳がありません。幸運なことに知り合いが片方のチケットを購入してくれることになり、散財を免れることができました。
　パラリンピックは、観たい競技の中で会社を休むことなく観戦できるものが2試合しかなく、1次抽選結果は見事に全敗。その結果を受けて、2次募集はオリンピック（11月13-26日）とパラリンピック（1月15-29日）ともに、曜日に限らず応募して、もし当選してしまったら有給を取る作戦に変更しました。そのため、もしすべて当選するとオリンピックは386,000円、パラリンピックは76,800円の支払いという恐ろしいことになってしまいました。
　結果は、オリピック1試合（男子サッカー三位決定戦）、パラリンピック3試合（5人制サッカー2試合と車いすバスケットボール）しか当選せず。それでも、結構当たった方だと思います。それだけに延期の決定は非常に残念でしたが、現状からすると仕方がないと納得しています。

　もし今年と同じ規模で開催されれば、開催曜日に関係なく観戦するつもりです。縮小されても、チケットが購入できる競技が開催されるのであれば、最優先でスケジュール調整したいです。そのためには、休んでも迷惑を掛けないように死に物狂いで仕事しなければならないでしょう。早くワクチンか決定的な治療薬の臨床試験が完了して、完全な形での開催が決定し、来年の夏か秋はスタジアムで競技を観ていたいものです。

　三島長期単身赴任中
雨 宮　 隆

　ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

　教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

　寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

　インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

　毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

　諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

　天主君山現受院願成寺住職
魚 尾　孝 久