願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、9月15日です。





明治43年三嶋町地図


楽寿園小浜池


藻を揺らしながら湧き出る水

 三島市立楽壽園は、明治24年、小松宮彰仁(あきひと)親王の別邸として建てられ、昭和26年(1951)市制施行10周年記念事として、市民公園「楽壽園(らくじゅえん)」として、昭和27年7月15日に開園された。楽壽園HPより、概要を引用させていただく。

   楽寿園はJR三島駅のすぐ南に位置し、緑豊かな森に囲まれ
  た広さ約75,474平方メートルの自然豊かな公園です。
   ここは明治維新で活躍された小松宮彰仁親王が明治23年に
  別邸として造営されたもので、昭和27年より市立公園として
  三島市が管理運営しています。昭和29年には、世界文化遺産
  である富士山の雪解け水が湧き出す園内の景観と、自然林か
  らなる庭園が、国の天然記念物および名勝に指定されました。
   園内にはどうぶつ広場やのりもの広場をはじめ、郷土資料
  館、県・市指定の文化財「楽寿館」もあり、四季を通じて子
  供から大人まで楽しめる公園として親しまれております。

 開園とともに小動物園化、昭和30年代には遊園地化され、次々と遊具が建設された。小学生であった私には、特に「お猿の電車」と「ロケット飛行機」が、印象に残っている。「お猿の電車」は、運転席におサルさんが、助手席に人間が乗って、30メートルほどのコースを2周したかと思う。乗り物などに乗る機会ない時代であったので、それはそれで楽しいものであった。「ロケット飛行機」は、地上数メートルくらいの高さであろうが、非日常の目線の高さが新鮮であった。

 昭和33年7月、メスのキリンがやってきて、「いずみ」と名付けられた。HPページによると、写生大会では、いつも人気ナンバーワンであったそうです。
 わたしも参加いたし、キリンの絵を描いたように思うが、はっきりしない。それよりも1等賞になった女の子の絵が、わたしのものの考え方に多大な影響を与えた。その絵は、いずみちゃんの隣にお父さんキリンとお母さんキリンが、描かれていたのである。
 先生の説明によると、「ひとりで三島に来たいずみちゃんに、家族を描いてあげた女の子の気持ちが良く現れている」というのである。成人してから思ったことであるが、絵を描くことや、詩や小説を書くことは、実際の現実の事柄を表現するものではなく、作者の思いや、考えを表現することであると学ばせていただいた。
 新聞やテレビの報道は、事実をいかに正確に伝えるかが肝心であり、記者や新聞社テレビ局、さらにはコメンテーターの考えが、先行してはならないことも附しておこう。

 この夏、この楽壽園が大変なのである。新聞の報道によると、59年ぶりに園内の小浜池の水位が過去最高となったという。子供のころは、「水の都」の象徴として池から溢れていた光景が懐かしい。砂漠化した池の痛々しいさまが日常化していただけに、なんともうれしいことである。
 早速、見に行った次第である。

 記録更新してから1ヶ月が過ぎたが、水位を保っている。地下に新しい水の流れができ、この湧水が枯渇することなく、真の「水の都」となることを祈っている。

【小松宮彰仁親王】
親王は弘化3年(1846)、伏見宮邦家親王の王子として生まれました。幼い頃より仏門に入り、仁和寺の第三十世門跡となりましたが、慶応3年(1867)復飾して仁和寺宮嘉彰親王となり、議定職を仰せつけられます。明治元年(1868)に軍事総裁となり、戊辰戦争では会津征討総督に任ぜられるなど活躍しました。宮号を東伏見宮と改めたのち英国へ留学し、帰国後は陸軍を志望して軍人皇族第一号となりました。西南戦争では新撰旅団司令長として現地へ派遣されるなど活躍し、明治14年には維新以来の功績により家格が世襲親王家となり、翌年宮号を小松宮と改めました。軍人であった小松宮は、富士での演習の際三島へ立ち寄り、小浜の地を気に入って別邸造営を決めたと言われています。明治23年の秋には地ならし中だった小浜池周辺を検分に訪れています。(『静岡大務新聞』明治23年10月21日記事)。三島市市立公園 楽壽園HPより
https://www.city.mishima.shizuoka.jp/media/05095050_pdf_201896_radB10A9.pdf)

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









お 知 ら せ

  新コロナウィルス感染防止に配慮して、年季法要はおこなっております。

 なお、お彼岸のお参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

  願成寺「源氏物語」講座は、9月19日(土)より開催の予定です。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
9月11日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
金剛寺 水田 真道 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
10月16日(金) 同時刻  霊山寺 山田 高之 師

 

宗祇法師の会 (9月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
9月28日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
 したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

 「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
 「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
 「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
 「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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