願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、6月15日です。





例年の施餓鬼会法要


餓鬼供養のための高盛り


本年の施餓鬼法要


法要を勤める副住職

 5月29日、願成寺お施餓鬼法要が厳修(ごんしゅ)された。

  おせがきの由来
   施餓鬼会は、誰からも供養してもらえない餓鬼に飲食を施
  し、供養することを第一の目的とします。そして、その功徳、
  を先祖代々の霊位にふりむけ、極楽浄土でやすらかに暮らせる
  よう念じ、みなさんの福徳延寿を願うものです。この施餓鬼会
  の由来については『救抜焔口餓鬼陀羅尼経(くばつえんくがき
  だらにきょう)』に次のように説かれています。
   お釈迦さまの弟子の一人である阿難尊者(あなんそんじゃ)
  の前に、口から火を吐き、やせおとろえた恐ろしい姿の餓鬼が
  突然あらわれました。餓鬼とは、生前の悪業の報いで、飲食が
  自由にならず、飢えに苦しむ世界に堕ちた亡者のことです。
   その餓鬼が阿難に「おまえは3日後に死に、餓鬼の世界に生
  まれる」といい、「助かりたいなら餓鬼に施しと供養をしろ」
  と告げました。
   驚いた阿難が、お釈迦さまに相談したところ、お釈迦さまは
  餓鬼の供養の作法を阿難に授けました。阿難はお釈迦さまがお
  っしゃったとおりに餓鬼に飲食を施し、供養を行うと、餓鬼は
  極楽に転じ、阿難は福徳を増し、寿命を延ばすことができたと
  いうことです。(浄土宗パンフレットより)

 コロナ禍であり、宗派の指導にしたがって、他寺院のご随喜は遠慮していただき、願成寺の役員の方のみの参列をいただき執り行われた。導師は、今回初めて副住職が勤めた。お檀家さんの皆さまと一緒におこなってこそ、法要の意味があると思うだけに、寂しさは禁じ得ない。
 お檀家さん参列を辞退していただき、住職だけの法要が2年になる。葬儀と年忌法要以外の行事は中止しており、この先宗教界そして寺院社会はどうなっていくのであろうかと不安に思うことこのうえない。

 お施餓鬼法要の申込は郵送のみでおこなっており、その申込が減っていくのではないか思われたが、杞憂であった。わずかであるが、微増していることに大きな元気をいただいた。
 新型コロナウイルスの撲滅を祈り、自分でできる感染予防に精進していきたい。

【厳修】ごん‐しゅ
きびしく修めること。
*連環記〔1940〕〈幸田露伴〉「恵心はまた頭陀行を厳修したので、当時円融院の中宮遵子(ゆきこ)の御方は、新たに金の御器ども打たせたまひて供養せられたので」

【杞憂】きゆう
無用の心配、取り越し苦労をいう。中国、周の時代の杞の国(現河南(かなん/ホーナン)省開封(かいほう/カイフォン)のあたり)に、いまにも天が崩れ落ちて、身の置きどころがなくなると心配し、寝食を忘れて憂えた人があり、この人を心配して、天が落ちてくることなどはないと、いろいろ説明して、ようやく納得させた人がいた、と伝える『列子』「天瑞篇(てんずいへん)」の故事による。「杞人の憂」ともいう。(ニッポニカ)

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









お 知 ら せ

  年忌法要は、新型コロナウィルス感染防止に配慮しておこなっております。

 なお、お墓お参りは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 源氏物語講座は、4月10日、17日より再開いたします。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
6月18日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
   
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
7月23日(金) 同時刻  

 

宗祇法師の会 (6月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
6月21日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
 したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

 「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
 「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
 「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
 「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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