東京都に発令されていた緊急事態宣言が6月21日(月)に解除されましたが、ご存知のように7月12日(月)から8月22日(日)までの予定で4回目の緊急事態宣言が発令されました。私の会社は、緊急事態宣言が発令されている地域からの三島事業場立ち入りを禁止しているので、6月中旬から束の間の「三島出勤」をおこなっているはずでした。
しかし、現実は緊急事態宣言解除直前の緊急入院により、三島出勤どころか6月21日(月)−7月9日(金)を欠勤する羽目に陥ってしまいました。
騒動の始まりは、6月20日(日)の早朝6時過ぎでした。初めて経験する激しい腹痛で目を覚まし、そのまま横になっていられなかったため、朝食作りを始めて気を紛らわせました。出汁を取って味噌汁を作り卵焼きを焼いて、いざ食べようと思ったのですが、一口入れただけで喉を通りません。そのうち妻が起きて来たので事情を話し、日曜にやっているクリニックが徒歩10分くらいのところにあったので、取りあえず診てもらうことに。8:45開診なのですが満足に歩けない現状を鑑み8時過ぎに家を出て、何とか受診をしました。結局、立川市内にある総合病院を紹介され、その足で救急外来を訪れてそのまま入院となってしまいました。
入院時のCT画像では、虫垂の上部が肥えたサツマイモみたいに腫れていて、元凶がどこだかわからないため「大腸炎」ということでの入院となりました。当初は、炎症が落ち着いたら患部を切除して縫合するという大手術の可能性がありましたが、抗生剤の投与で比較的早期に炎症が落ち着いてくれたため、手術をせずに週末にはほとんど痛みがない状態になりました。
ところが、大腸炎とそれに伴う局所的な腹膜炎からくる激しい痛みで麻痺性腸閉塞の症状が小腸に出てしまい、経口食を摂取できるまでに、そこからさらに1週間掛かってしまいました。結局、6月20日(日)から7月3日(土)まで絶食点滴治療になり、入院の原因だった腹痛はとっくに治まっていたにも関わらず経口食が始まったのが7月4日(日)、7月8日(木)まで3週間も入院してしまいました。三島に出勤できる期間を、丸々病室で過ごしていたことになります。
最終的に、診断書には「急性虫垂炎」:激しい腹痛の元凶、「限定的腹膜炎」:虫垂炎をこじらせたことによる下腹部の一部の炎症、「麻痺性腸閉塞」:大腸の炎症による小腸機能の一時的麻痺状態、の3つが病名として記載されましたが、何とか退院して現在では日常生活と業務(在宅勤務)に復帰することができています。
人生初めての入院生活でしたが、この時期だからこその珍しい経験もできました。
1つ目は、「コロナ病棟への入院」です。総合病院到着時は平熱(36.4度)でしたが、数時間に亙る検査をしているうちに発熱してしまったようで、病室に入ったときには39.8度もありました。検温した看護師さんが「熱がある」と大声を出したお陰で、同病室内の心ない患者さん(のちに感情を抑えられないちょっと問題のある患者さんであることが判明)から「気持ち悪いから病室を変えてくれ」という声が聞こえてきたりして、とてつもない疎外感を感じました。
発熱の原因はほぼ100%大腸の炎症なのですが、新型コロナに感染していないことが証明できていないため、コロナ病棟へ移動です。当然個室で、入室する方はみな防護服で身を包んでくるというテレビで見たような状況が目の前に展開されました。長い綿棒を鼻の奥に入れて体液を採取した抗原検査の結果、次の日に陰性ということが分かり、無事に元の病室に戻ることができました。思いがけず、貴重な体験をさせてもらいました。
2つ目は、「病院における不在者投票」です。7月4日(日)は、東京都議選挙の投票日でした。入院当初は自分の足で所定の投票所に行くつもりだったのですが、腸閉塞の症状により予想以上の入院期間になってしまい、止む無く病院での不在者投票という形になりました。
病院での不在者投票は、ニュースで見たことはあるのですが、まさか自分が対象者になるとは思ってもいませんでした。良い経験をさせてもらったと思っています。
3週間も入院していたので、最後に病床でのあるあるについて記しておきます。
・ 隣のご老人は「昨日の便とお小水の回数は?」の問いに、 必ず「1回と13回」と答える
・ 窓から見える通勤/ウォーキング/ランニングをしている日 常生活が羨ましすぎる
・ 自宅近くの建設現場クレーンが微かに見えて自宅が恋しす ぎる
・ 絶食中はカーテン越しの「あっ〜」という汁ものをすする
感嘆詞と匂いがきつすぎる
・ 同じく絶食中は漢方薬が唯一の経口食代わりとなり美味し すぎる
・ 曜日感覚がなくなり薬配給箱の曜日表示が頼もしすぎる
大腸炎(虫垂炎)の原因は、日常的なアルコール摂取過多、ストレス、外部からの菌の侵入などが考えられますが、それらについて日常的に気を付けてこなかったことは反省材料です。これを機会に、自分の身体を大事にしていきたいと考え直した次第です。
【バックナンバーを読んだ方にはわかるその後の珍名字発見情報】(敬称略)
2021年6月初旬から7月中旬の「昼休みの自宅周辺散歩と病院」で見つけた
“名字由来net”(https://myoji-yurai.net/)で10,000位以上の名字
座守、御野、萩宇田、捧、秋嶋、肥后、津雪、賀曽利、久都内、久住呂、雨澤、穴口、簡、片居木、江袋、舌間
三島長期単身赴任中
雨 宮 隆
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