願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、3月15日です。





立派に育った願成寺黒キャベツ


葉欠きして調理


黒キャベツお好み焼き


葉先を食べられた小松菜


葉脈を残し食べ尽くされた黒キャベツ

 皆さんは、「カーボロネロ」というイタリア野菜をご存じであろうか。お寺周辺の何でも食べる鳥たちはよく知っていて、グルメであるようである。
 日本名は「黒キャベツ」といって、キャベツの原種である「ケール」に近く、結球しない野菜である。ほとんど近在のマーケットでは見ることがない。三島でも、レストランに直接納めている農家では作られているが、ネット販売では1キロ2〜4,000円+送料である。
 やはり、一般家庭では無理であろうか、家庭菜園などでも栽培されていないようである。

 わが願成寺農園は、物好きな住職であるので、当然のごとく冬の野菜である大根、白菜、小松菜、法蓮草と肩を並べて栽培されている。秋口に播種、10月になったならば定植、後はほったらかしであるが、アブラナ科であるので青虫とアブラ虫がつく。有機栽培を目指しているのではないので、そのときには消毒をする。菜の花が咲く時分、黄色や白い蝶が舞っていると風情があるように思う人もいるが、家庭菜園をする人にとっては、すべてを虫除けネットで覆うか、消毒をするしかないのである。
 息子には、昼も夜も蝶々には気をつけるように教えた記憶がある。

 その黒キャベツは真っ黒で縮れており、見た目には決してスマートでないが、じつにスーパースターである。栄養は、ビタミン、ミネラル、カリウムが多く、優等生であるという。
 また、その調理方法も多彩である。炒め物に始まり、パスタ、ロールキャベツ、お好み焼き、スープや鍋物の具、 我が家では、毎朝の味噌汁の具としてかならず入る。ワカメと黒キャベツは、色合いが被ってしまうが、豆腐や蕪などは豪華な色合いとなる。そして何よりもすごいのが、決して煮崩れしないことと、癖(くせ)がないことである。鍋や味噌汁など、最初から入れても大丈夫である。
 作りはじめて5年ほどになる。小松菜を播き損なってもお店で購入できるが、黒キャベツは自作のみである。じつに豊かな食生活である。

 こうした黒キャベツを狙うやつがいる。願成寺農園は、いわゆる里山の出発点である。ここから箱根西麓斜面が始まるのである。よって多くの動物が集まってくる。空を舞うトンビ(鷹?)、白鷺、ゴイサギ、黒鷺、川鵜と、ときにはカワセミの姿を見ることもある。そしてスズメ、カラス、ムクドリである。
 ムクドリは、数十羽で飛来して、一晩ですべてを食べ尽くす。小松菜や青梗菜は、柔らかい葉先だけを食するが、黒キャベツは葉脈を残してすべてを食べ尽くすのである。ひょっとしたら、ムクドリも黒キャベツが健康によいことを知っているのかもしれない。
 このメルマガを読まれた方は、ムクドリに願成寺農園に黒キャベツが植えられていることを内緒にしてほしい。

 そんなムクドリであるが、春たけなわ耕運機で畑を耕していると、耕運機の音を聞きつけて十羽ほどで飛んでくる。耕された土の中から、コガネムシの幼虫など食べてくれるのである。勝手ではあるが、ムクドリが可愛らしく思う。
 「ミミズは畑を柔らかくしてくれるので食べないでね」というが、彼らは(彼女らもいるであろう)お構いなしてある。
 でも、良き友といえよう。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参りは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 文学講座は、しばらく中止といたします。再開はハガキで連絡します。

 令和4年観音堂大祭は、中止といたします。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
3月18日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
傳心寺住職 井上 正信 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
4月15日(金) 同時刻  真楽寺副住職 勧山 法紹 師

 

宗祇法師の会 (3月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
3月28日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
 したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

 「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
 「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
 「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
 「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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