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次回配信日は、3月1日です。





海福寺本堂


内陣


ご本尊阿弥陀如来さま

 皆さんは「親孝行」はできていますでしょうか?今度の週末は、旅行に連れていってあげよう。おいしいご飯を食べにいこう。誰しもそのようなことを思うのではないでしょうか。私もいつか親を旅行へ連れていきたいと思っていました。しかし、昨年から父住職は介護が必要な状態となってしまいました。

 私の父は昨年足の切除をしなければならない病になりました。そのため、長期入院をしました。コロナ禍で面会が制限されていましたが、電話は可能でした。父は不安から頻繁に電話をかけてきました。病状が思わしくない時は、夢と現実の境がわからずに不思議なことを言う日も多々ありました。
 例えば、「おいさっき、なべちゃんがパジャマ貸してくれたよ!」なべちゃんとは、父の大親友の渡辺さんの名前であります。故郷である長野の高校時代からの同級生で大学も同じでした。
「今コロナ禍で誰も面会できないから、渡辺さんは来てないよ」というと「いや来てくれてさ。着るもの貸してくれたんだよ」と言うのです。
 父は長野県の出身で柔道の強さを認められ、東京巣鴨の大正大学に入りました。ところが、服を買うお金がないため、周りの方が服や布団を譲ってくれたということを、以前に父から聞いたことがありました。その時、助けてくれた友人を思い出して、そのような夢を見たのだと思います。

 昨年の年末、家に戻ると意識がしっかりしてきました。ところが、自分の足の切除を知ると、現実を受け入れられず、夢ではないかと涙を流しました。
 毎日ヘルパーさんが来て、傷の手当てや、着替えのお手伝いをしてくださいます。週に1〜2回は、お風呂も持ってきてくださいます。また、父は立ち上がることができなので、通院時に車椅子での移動の際は、専用のクレーンを使います。直に持ち上げたりすると、介護側の腰を痛めるので、とても助かります。
 ただ、トイレの際にはそのようにはできないので、家族でおしめを替えています。また、夜から朝にかけては家族だけになるので、介護で寝不足になることも多々あります。
父は、落ち着いている時は「悪いなー」と言ってくれますが、体の痛みや痒みがひどい時には、いらだち、八つ当たりされることもあります。その時、私は「お父さんのために沢山の人が動いてくれてるんだよ!」と父を傷つけるような言葉を発してしまいます。そうすると、「俺が全部悪いんだ」と落ち込ませてしまいます。
 親孝行はしなければならいと頭でわかっていても、旅行のような楽しみを共有するものではない介護は、情けないことではありますが、善人のようにはいかないものです。

 ただそのような状況で、体でわかっていることがありました。それは、父のおしめを替えている時に感じました。「ああ、自分も赤ちゃんの頃には、父におしめを替えてもらったんだな。だから、今度は自分が替えてあげなければな」そういう恩を体で感じました。
 これから介護をされる方、介護をされている方。どのような過ごし方をするかは、様々かと思います。
 ただ一つ言えることは、長い間、共に時を過ごしてきた「家族の命」であるからできることがある。日々そう思うのです。

 海福寺  瀧 沢 行 彦









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

  本年度の観音堂大祭は、三島でも新型コロナウィルス感染で亡くなる方が

 増加しておりますので、住職のみで勤修いたします。

 お檀家さまの参拝はご遠慮下さい。 お札は、郵送申しあげます。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
2月17日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
三明寺住職 大嶽 正泰 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
3月17日(金) 同時刻  傳心寺住職 井上 正信 師

 

宗祇法師の会 (2月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
2月20日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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