願成寺ホームページは、 こちら(https://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、1月5日です。





 


 


 

 今年も余すところ残り僅かとなり、カレンダーも来年の予定を記入するような時期になりましたが、考えてみますと私たちの人生の暦は、いつ終わりを告げるかわかりません。今年は、一世を風靡した音楽家の方々が相次いで旅立たれました。
 その中に、映画スラムダンクのオープニングを担当した元THEE MICHELLE GUN ELEPHANTでThe Birthdayのボーカル・チバユウスケさんがいました。そのチバさんの訃報に際し、The Birthdayでベースを担当したヒライハルキさんが、「日々生きている事が当たり前ではないことを痛感する毎日でした」と言葉を残されました。

 皆さんご存じの通り仏教では、この世を諸行無常と説きます。この世のすべては移ろい変わり、留まることはなく、壊れないものはないということであります。この無常という道理は、悲観的な印象がありますが、見方を変えれば「有限な命であるからこそ、一日一日を大切に過ごしましょう」という教訓ともなります。
 では、皆さんは「一日一日を大切に過ごそう」と決意したとして、どのような生活をしていこうとお考えになりますか?

 世間の物価高の中で、給料は上がらず、一日一日を大切に生きるというより、一日一日を必死で生きていくという表現の方が適しているような時代でありましょう。
 先日8歳になる息子と今年7月に極楽浄土へ往生した師僧(私の父)のお墓参りをしました。すると私にこう言いました。
「お父さん、夕焼けが綺麗だね。きっと、おじいちゃんが綺麗な夕日を見せてくれたんだよ。」
と、声をかけてくれました。亡き家族と仏さまを通じて繋がっていることを感じる温かい言葉でした。
 あるとき、お釈迦さまが弟子の舎利弗さまに「この無常の世界から西に十万億土の佛の世界を過ぎた先に世界があるのですよ。その名を極楽浄土と言います。その場所には佛がおります。名を、阿弥陀如来といいます。現在も極楽浄土から法を説いてくださっているのですよ」と仰せになりました。
 肉眼で見るものだけしか信じることができない人の世でありますが、淀みなき子供の心には、夕陽がお浄土と繋がっていると観えるのでしょう。自宅へ帰ると、おじいちゃんの位牌の前で「なーむあーみだーぶ。なーむあーみだーぶ。」と声に出して手を合わせていました。

 皆さんは、ご家族とどのように死生観をお話していますか?

   一日を 一生と暮しなば その日その日が 尊かりける

皆さんは、この世限りの暦をめくりますか?それとも、後の世、必死で生き抜いた先にある極楽浄土への暦をめくりますか?当たり前ではない毎日を大切に過ごしたいですね。

 海福寺  瀧 沢 行 彦 









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
12月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
大泉寺住職 小島 健布 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
1月19日(金) 同時刻  大泉寺住職 小島 健布 師

 

宗祇法師の会 (12月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
12月25日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







本メールマガジンがご不要な方は、
下記URLから配信を解除できます。


https://ganjoji.com/mlmaga.html(解除・退会)