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次回配信日は、1月15日です。





元旦、願成寺から富士山を望む


3日朝7時過ぎ、JAL30便インドデリー発の着陸時、3機のヘリコプター旋回中

 

 新年あけまして、おめでとうございます。
令和6年能登半島地震そして羽田空港の日航機と海上保安庁の飛行機事故を考えると、新年のご挨拶が憚(はばか)れ、亡くなられた方々に、哀悼の誠をささげます。

 今年の賀状には、平經高(たいらのつねたか)の日記『平戸記(へいこき)』延應二年(1240)正月元旦の記事を引用させていただいた。

「天霽(はれ) 風靜 今朝四方礼拝 念誦 服薬」

 浄土教に帰依した平經高(たいらのつねたか)の日記「平戸記(へいこき)」、延應二年(一二四〇)
正月元旦の記事である。天気も良く、風も穏やかである。年災消滅、五穀豊穣を祈り、四方礼拝し念誦している。
 おそれながら、私どもも同じ気持ちで新年を迎えました。

     令 和 六 年 正 月 元 旦

三島市川原ケ谷十八願成寺
魚 尾  孝 久
和 瑛

 12月末は晴天に恵まれ、風もなく気温も高く、誠に穏やかな年末であった。元旦も同様に迎え、年賀状に引用したように「天霽(はれ) 風靜 今朝四方礼拝 念誦 服薬」の通りと喜んでいた。
 昨年は自動車認証の不正取得、政治家の裏金作り、自動車保険の不正請求、オリンピックでの不正、タレント事務所の性加害問題、アメフト部薬物事件、コロナ関連事業で過大請求など、不祥事が起きて、日本の国を憂えざるをえない事件が続発をした。よく考えてみると、一部の人たちが起こしたことであるが、国民そして日本全体の問題となってしまっているところに怒りを感ずるのである。
 我々を喜ばしてくれたことは、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC』での優勝、大谷翔平の活躍、そして将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖)の王座を奪取して「八冠」を達成したことであろうか。素直に喜ばしいかぎりであった。

 穏やかな元旦に「今年の幸多かれ」と祈ったばかりなのに、1月1日16時06分に石川県能登地方を震源とする地震が発生して、石川県内で最大震度7が観測された。多くの死傷者が出て、多くの家屋が崩壊した。テレビは、お正月の特番を中止して、大津波に対する避難を連呼した。お正月気分はすっ飛び、痛ましいかぎりである。すぐに2日の皇居における新年一般参賀が中止となり、同時に「第100回東京箱根間往復大学駅伝競走」の開催を心配した。賛否両論があろうが、開催された。同日10時津波注意報が解除され、関係者は安堵したのではなかろうか。

 2日「令和六年能登半島地震」の余震や被害状況の報道中、羽田空港で午後5時50分ごろ、着陸した日本航空(JAL)の旅客機が滑走路で海上保安庁の航空機と衝突し、炎上したとのライブ映像がながされた。やるせない気持ちで床に就いた。
 翌朝、早くにテレビをつけ続報を見た。同時に携帯電話のフライトレコーダーのアプリを開いて羽田空港をみた。無論C滑走路は閉鎖されているが、3本の滑走路で再開していた様子が見て取れる。
 空港の周辺を3機のヘリコプターが、取材のためであろうか旋回していた。

 自然災害を防ぐことはできないが、今回のできごとを自分に置き換えて、能登半島を伊豆半島に置き換えて、考えてみることが大切に思う。

 令和6年を心して過ごしていきたい。

【平経高(たいらのつねたか)】
治承四年(一一八〇)−建長二年(一二五〇)六月。鎌倉時代中期の公卿。参議民部卿。『選択集』に序文を附して開版した兵部卿平基親は従兄にあたる。民部卿となった六〇歳以後浄土教に深く帰依し、その日記『平戸記へいこき』は数々の仏事や関与した念仏僧の名が登場する。見仏、敬仏など能声の恒例念仏衆一二人を擁していた。念仏衆以外にも正信、道観、蓮寂、善恵房、嵯峨念仏房などの名が見え、法然滅後の念仏教団の動きを窺うことができる。
「新纂浄土宗大辞典」より

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
1月19日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
大泉寺住職 小島 健布 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
2月16日(金) 同時刻  三明寺住職 大嶽 正泰 師

 

宗祇法師の会 (1月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
1月22日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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