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次回配信日は、7月16日です。





今年の梅


JA紀北かわかみ「古城(ごじろ)」


剣山で針刺し


銅鍋


青梅蜜煮

 6月の初め、4月に予約していた青梅が届いた。今年は梅が不作というので心配をしていたが、立派な梅で安心をした。青梅煮を作るためである。
 青梅煮(梅の蜜煮)は繊細な作業で、無傷な梅が要求される。傷があるとそこから煮崩れてしまい、ジャム化するのである。
 したがって和歌山の古城梅(ごじろうめ)でしっかりとした青梅を、JAで選別された最高級「秀」を取り寄せる。見ごたえ、食べごたえから、3Lを望んだが、2Lに甘んじた。ほぼ納得のいく青梅が手に入ったので、あとは私の気合いだけである。

 まず梅を前にして星取り(ヘタ取り)である。冷蔵庫から冷えた一升瓶を取り出し、日本酒を茶碗に注ぐ。お酒を口に含んで、「よし」と気合い入れて作業の開始である。竹串で取るのであるが、周りを傷つけないよう注意する。傷つくと、そこから煮崩れていくからである。
 取り終わった梅は水に浸して、残りのお酒を飲み干して、その日の作業を終える。

 翌日、梅を剣山の上で転がし、梅の皮に無数の穴を開ける。本来は針数本を束ね突くのであるが、横着をする。
 同時に梅を煮る銅鍋を磨く。梅の酸と銅イオンが結合して、奇麗な緑色を発色するのである。70-80度でゆっくりと加熱していく。剣山で開けた穴から、梅の酸味が抜けていくのである。
 3回ほど湯がき、いよいよお砂糖を溶かした70度の蜜に漬けていく。一粒ずつスプーンで掬いあげながらの作業である。3日目の作業となる。冷蔵庫に入れて梅と蜜を馴染ませる。

 ヘタ取りしてから1週間して、初めての試食となる。試食といっても、ほとんど修正のきくものではなく、今年のでき具合を確かめるだけである。
 コツがあるかと言えば、沸騰させないことと、どれだけ酸味を抜くかである。煮崩さないことは細心の注意で何とかなるが、酸味を抜く作業が難しいのである。抜き過ぎれば梅の香りが無くなってしまうし、足りないと酸っぱいものとなってしまう。
 梅の質量、剣山の上を転がす度合い、晒す水の量と時間や温度等々に依るのである。昨年の作業を思い起こしながらの仕事となり、一発勝負となる。長年作っているので、大失敗はないが、なかなか納得のいくものではない。

 1年に一度の手仕事、あと何回できるであろうか。今年が最後にならないように願うばかりである。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 

7月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「お寺での棚経」 が中心となりますが、6月下旬にハガキにてご案内申しあげます。

 

お盆灯籠流しの販売

 7月16日、三島市仏教会主催の「灯籠流し」が水泉園(白滝公園)でおこなわれます。7月1日より、灯籠を販売いたします。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
7月19日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
願成寺 住職 魚尾 孝久 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
8月9日(金) 同時刻  常林寺 住職 山田 太壱 師

 

宗祇法師の会 (7月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
7月29日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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