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次回配信日は、9月2日です。





 


 


いんきん(引 声+殳+金)

 ご先祖さまをお迎えするお盆となりました。飾り方にはそれぞれの地域で異なることがあると思います。私の家では、8月13日にお墓参りをしてご先祖さまをお迎えに行き、夕刻に自宅で迎え火を焚きます。そして、御霊膳、団子(手作り)等をご先祖さまにお供えし、水の子(ナスやキュウリを賽の目に切り、水鉢や蓮の葉の上に供えたもの)を餓鬼精霊さんにお供えします。
 8月14日にはそうめんと団子(みたらし)をお供えし、8月15日にはお赤飯をおにぎりにしてお供えします。また、ご先祖さまは8月15日に神田に帯を買いにいくと私の地域では言われています。8月16日には、送り火を焚き浜へ向かい精霊流しをします。他にもご家族を亡くされて初盆を迎えるご家庭は、水棚(こしかけ)と言われる棚を、軒下、玄関先等に設置します。皆さまの地域ではどのような風習が伝わっているでしょうか。

 私事ではありますが、昨年父(住職)が往生の素懐を遂げ、初盆(新盆)を迎えました。私は、小学校高学年の頃から父に連れられてお盆参り(棚経)をしていました。住職の横に座り、檀家さんのお仏壇の御前でお経をお称えし、ご自宅を覚えていくのが日課でありました。それから約35年の月日が経ちました。
 今年は先代住職が棚経を回る際に使っていたいんきん(引 声+殳+金)を用いてお盆参りをさせていただいています。すると、その音色を聞いたお檀家さんが「随分いい音がしますね。」とお声がけをしてくださり「これは先代住職が40年、何回も修理しながら使っていた仏具ですよ。」とご説明すると「今年は新盆ですね。やさしい方だった。」とお悔やみのお言葉をいただきました。

    盆の月 亡者の帰る 鉦の音

 お盆の月になり、お亡くなりになった方々が帰ってくるのを知らせるような鉦の音がする。
という正岡子規の一句であります。子供の頃、父と一緒にお参りした初めてのお盆を思い出しました。「夏休みなのになんで自分だけ遊びにいけないのだろう。」「お経は難しいし、足は痛いし、なんで父親はこんなに沢山お経をお称えしても体が大丈夫なのだろう。」鉦の音色と蝉の鳴き声と共に懐かしい気持ちが蘇ってきました。どうやら鉦の音色と共に父が阿弥陀さまのお浄土からお下がりくださって、お盆期間中は、側にいてくれているようです。

 皆さまの大切な方もお盆にはこの世にお戻りになることでしょう。亡き人を近くに感じることができる一番の手立ては、お念仏をおとなえすることです。そして、皆さまの地域に伝わっている風習やご先祖さまが選んだ菩提寺を大切にしていくことが良い供養になります。

 海福寺  瀧 沢 行 彦 









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 

宗祇法師の会 (8月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
8月26日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
9月20日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
金剛寺 住職 水田 真道 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
10月18日(金) 同時刻  霊山寺 副住職 山田 高之 師








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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