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次回配信日は、11月15日です。





火災の折、救出されたラハイナ浄土院ご本尊さま


焼け落ちた鐘楼


 何もなくなってしまったラハイナ浄土院、
わずかに三重塔の基礎のみが残っている

 去る10月20〜22日、ホノルルの浄土宗ハワイ別院において、「浄土宗開宗850年・ハワイ開教130年の慶讃法要」が行われた。私もハワイ開教に微力ながら関わる者として、随喜させていただいた。
 今回の滞在では、昨年の8月のマウイ島ラハイナの大火で焼失した、ラハイナ浄土院に行くことができ、犠牲者追悼、ラハイナ浄土院復興も祈らせていただいた。

 ラハイナ浄土院は、今から30年ほど前に初めて訪れて以来、ことあるごとに滞在した、思い出深い所である。「昨年の大火で焼失した」と聞いた時は、第2のふるさとが無くなってしまったような、そんな気持ちでいた。
 幸いにもラハイナ浄土院の原開教使ご夫妻、ご本尊は無事で、ご子息が主任開教使を勤めるワイルク浄土院に住んでいらっしゃる。

 1年以上経った今もラハイナは、アスベストやリチウムイオン電池などが燃えたことによる土壌汚染によって、入れる地域が制限されている。街の約90%が焼けてしまい、ほぼすべてが灰燼となった今、ボランティアによる初期清掃が済んだ後、土壌の清掃や、建物の基礎などの清掃、解体が軍によって進められている。今回の訪問は、土壌の清掃などが済んだため、適ったものであった。
 見慣れた門も本堂も三重塔も、すべてが見えない。ただ海と焼け落ちた鐘、大仏しかないのである。海の方から火の手が迫ったという。ハワイの近代史について研究しているが、このような大火は聞いたことがなく、ラハイナのメンバー(檀家)達もこのような大規模な野火は初めてだという。

 130年の開教の歴史の中で、寺院の火災は、3回しかない。オアフ島エワ浄土院が第二次大戦中に米軍によって焼かれた。そして他2回はラハイナ浄土院である。1968年に大火にあい、本堂が焼失した。しかし、原開教使とメンバー達の努力によって復興し、三重塔も建立された。だが、それらも今回の大火ですべて再び消失してしまったのである。

 原開教使は、昨年でハワイに赴任して60年目であった。開教の歴史の約半分を知る、歴史の生き証人である。88歳になられた今も、ラハイナ浄土院の復興、ラハイナのコミュニティの復興を目指している。州政府、役所とのやりとりなどは、原開教使のご息女が対応し、家族やメンバー一丸となって復興への道を模索している姿を見ました。
 日系人と呼ばれる人たちは、5世、6世となり、アイデンティティや考え方も変化している。そのようななかでも、130年の歴史のある浄土宗の信仰を守ろうとする、僧侶やメンバーの姿は、まさに開教である。僧侶として、研究者として、カメラマンとして、私の持てる力は微力かもしれないが、様々な形で支援したいと強く思った訪問であった。

 願成寺副住職  魚 尾 和 瑛 









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 

十夜法要のご案内

 本年もお十夜の季節となりました。一日ではありますが、ご先祖のご供養とともに、み仏の教えにふれますよい機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい。

日   時
11月3日(日) PM2:00〜
会   場
願成寺 本堂
法   話
願成寺秘宝第2回公開「鬼の念仏」
講   師
住職
供 養 料
3,000円
申 込 み
専用ハガキ、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
11月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
光厳寺 住職 五味 寛融 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
12月20日(金) 同時刻  普光寺 副住職 増田 元仁 師

 

宗祇法師の会 (11月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
11月18日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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