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次回配信日は、12月2日です。





黄檗宗萬福寺


願成寺観音堂


黄檗宗萬福寺キーホルダー


木魚

 皆さん、開木+邦(木へんに邦)(かいぱん)という仏具をご存じでしょうか?この仏具で有名なのが、黄檗宗(おうばくしゅう)萬福寺(まんぷくじ)斎堂前に吊るされている魚の形をしたものです。材質は、魔除け、邪気を払うといわれている桃の木を使用しているそうです。魚の口元を見ると、珠をくわえています。この珠は煩悩を表し、魚の横腹を叩くことで煩悩を吐き出させるという意味があります。この開木+邦(木へんに邦)(かいぱん)が木魚の原形といわれています。魚の形に刻まれているのは、昼夜目を閉じない魚のように、常に目を覚まして精進せよという戒めのためであります。

 浄土宗で木魚を用いるのは、お念仏に精進するためでありますが、法然上人のお言葉にも
信(しん)をば一念(いちねん)にうまると信(しん)じ、行(ぎょう)をば一形(いちぎょう)に励(はげ)むべし
とあります。一遍のお念仏であっても極楽浄土へ往生できると信じて、お念仏の行に一生涯励むべしと仰せになっています。

 例えば、わずか一遍や十遍のお念仏の声であっても、極楽浄土へ往生できるからといってお念仏を粗相におとなえしたら、信心がお念仏の行を妨げている状態であるということです。
 以前に「阿弥陀さまは、一遍のお念仏でもお救いくださる」とお伝えしたら、「じゃあ、自分は最後命尽きる時にとなえるから、今は声には出さない」とおっしゃる方がいらっしゃいました。私はどうお伝えしたらよいかなと考え、こうのようにお話しました。「私は自分がいつ亡くなるかわからないので、毎日おとなえするようにしています」と、お伝えすると「確かにそうですね。自分がいつ亡くなるか。それはわからないですね」と頷いてくださいました。

 人の心にけものがござる ずるけものになまけもの

 私たちはもう本能的に、ずるけの心なまけの心があります。ですから、ずるけやなまけの心が勝りますと、信が行を妨げてお念仏を申さなくなる恐れがあるということです。
 一方お念仏を絶えず申しているからといって、一度位のお念仏では往生できるのだろうかとお念仏の功徳を疑う事は、阿弥陀さまの一遍のお念仏に一度の往生を当ててくださったご本願を信じずにお念仏を申しているので、行が信を妨げている状態となります。そのように法然上人は、「信」と「行」が相応していることが大切ですよと仰せになっています。

 では、どのようにしたらそのようになるのでしょうか?法然上人のお言葉の中に「一形(いちぎょう)」という言葉がありました。これは「一生涯」という意味です。よって「心は一遍のお念仏でも極楽浄土へ往き生まれることができると信じ、行いは一生涯にかけて南無阿弥陀仏とおとなえし続けるべきです」となります。つまり、信じる心を養うための手立ては「一生涯申し続けていくこと」なのです。
 一声(ひとこえ)のお念仏でも見捨てないという阿弥陀さまの大慈悲のみ心です。お念仏を申す際に木魚などがありましたら、疑心や怠け心を打ち出すような気持ちで、秋の深まりのように阿弥陀さま極楽浄土への想いを深めて参りましょう。

 海福寺  瀧 沢 行 彦 









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
11月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
光厳寺 住職 五味 寛融 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
12月20日(金) 同時刻  普光寺 副住職 増田 元仁 師

 

宗祇法師の会 (11月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
11月18日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

暮れの墓地大掃除のお知らせ

 毎年12月の第1日曜日は、暮れの墓地および境内地の大掃除となっております。お忙しい折とは存じますが、ご家族でご参加をお願いいたします。当日は「芋おでん」を用意いたしておりますので、お掃除終了後お召し上がり下さい。

日   時
12月1日(日) 9時より (小雨決行)
お 願 い
できますならばお掃除の道具をご持参下さい。
駐車場が少ないのでご注意下さい。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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