私の視力は、70歳を過ぎて老眼がすすんでくると、近眼がよくなってきて、裸眼視力が0.7となった。よって車の免許証の更新で「眼鏡等」という記載がなくなった。
私の近眼は乱視などのない単純な近眼であったためであろうか、若いころは0.3ぐらいであった視力が、加齢とともに0.7となったしだいである。自宅での生活ではメガネを掛けずに生活していたので、車で外出するときにはメガネを探すことになる。それが気にすることなく運転ができるのである。私にしてみれば、じつに快適である。
しかし、私の眼はあまりよくない。「飛蚊症(ひぶんしょう)」である。飛蚊症を確認するためには、青空を見ると、蚊のような黒い点が浮遊しているのである。病院にいくと、両目とも「網膜剥離(もうまくはくり)」との診断、右眼はすでに網膜に穴が空いている、左目も網膜が薄くなっているとのことで両眼の手術となった。レーザーで焼き、網膜が脱落しないように繕うのである。片眼170発前後照射したとの話であった。年一度の検診を勧められている。幸いにも大丈夫である。
それから空を眺めるのが習慣となった。眼のことは別として、青空はじつに爽快である。よって習慣となった。
すると、飛行機が西へ西へと飛んで行くのである。後で判ったことであるが、高度10,000mであるので、その音は気にしなければ判らないほどである。ときには三島の空に3〜4機の飛行機を見ることがある。
またあるとき、子供と下田に海水浴にいった。いつものごとく砂浜に寝そべり空を眺めると、三島とは反対に飛行機が東へ東へと飛んで行くではないか。そこで息子にFlightradar24(フライトレーダー24)を紹介され、スマートホンにアプリをいれた。地図上に飛行機の絵が現れ、クリックするとその飛行機の便名、航空会社、所有国、出発地、到着地、機体の種類、高度、速度とあらゆるデータを知ることができるのである。すこし紹介させていただこう。
写真1 2024年8月11日18:57 三島上空の飛行機たちである。西行きは、JAL、ANA、SKYと並ぶ。下田上空は、ANA、JAL、ANA、ASIANA、SKYと続く。富士山西側には、貨物便のFedExが飛んでいる。三島上空は西行きの航路であり、下田上空がおもに羽田空港への航路であり、じつに賑やかである。
写真2 2024年11月28日3:02 日本(東京)からハワイホノルル空港行きの飛行機たちである。ハワイへは日本を夜出発して、明け方の到着となる。先頭を行くのはANAの成田発、JALの羽田発、DELTAの羽田発、JALの成田発と続く。あと1時間ほどでホノルル到着となる。
写真3 2024年11月27日23:22 羽田空港に着陸しようとしている札幌からのANA84便である。夜中であるが前には数機の飛行機がある。順番待ちの調整のため房総沖で旋回をして、韓国機の次に付く。深夜のため騒音を避けるため房総の陸地の上は飛行せず、東京湾上からの進入をしている。着陸待ちの旋回はよく見られることである。
写真4 2024年6月21日5:10 JAL78便マニラ発羽田行き、着陸態勢にはいったと再上昇をして東京湾のなかを旋回し始めた。高度1,000mほどである。空港に何かあったのかと思ったが、後続の飛行機はつぎつぎに着陸していく。空港に問題がないとすると、飛行機に何か事情が発生したのであろうか。旋回は30分に及んだ。一時も眼を離さない。無事の着陸を確認して、二度寝に落ちた。
そうだ、コロナで中断していた眼の定期検診にいこう!
【飛蚊症】ひぶんしょうmuscae volitantes
青空や白い壁などを見たときに蚊(か)のような虫が飛んでいる、あるいはごみが浮かんでいるなどと自覚される症状で、硝子体(しょうしたい)混濁のある目に現れるが、生理的にも認められることが少なくない。硝子体中の混濁物が網膜に影を落とすことによって生ずる。(Japan Knowledge)
【網膜剥離】もうまく‐はくり
網膜がその下の膜からはがれた状態。初期症状として、飛蚊症や光視症があり、進行すると視野が欠損する。強度の近視に発生することが多く、しばしば頭部打撲が誘因となる。その他に脈絡膜や網膜の疾患や糖尿病によって起こる続発性のものもある。
【フライトレコーダー24Flightradar24】
Flightradar24(フライトレーダー24)は、飛行中の民間航空機の現在位置をリアルタイム表示するウェブサイトならびにスマートフォン・タブレット向けアプリケーション。FR24、あるいは単にフライトレーダーなどと略されることもある。
2006年、2名のスウェーデンの航空ファンが、ヨーロッパ北部・中部のADS-B受信ネットワークの構築をスタートし、2009年に公開した。希望するユーザーは、誰でも受信したADS-BのデータをFlightradar24のサーバに送信できるシステムとして公開されたため、世界各国の航空ファンの協力によってレーダーの対応範囲が拡大し、現在はヨーロッパ、アメリカをはじめとしてアジアやオセアニア、アフリカの一部に対応している。(Wikipedia)
天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久
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