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お盆やお彼岸が、寸分の狂いもなくやってくることに、多少の安堵感がある。ここ数日は、厳しい残暑もなく、秋の気配を感じさせられる日がある。お彼岸はそこまで来ているとの思いである。
しかし天候は、とんでもないことになっている。連日のごとく、線状降水帯が発生して、全国各地で亡くなられる方や、家屋の浸水から何百台の車の浸水と、今までに経験したことのない被害が出ている。ただただ案ずるばかりである。
そういえば、今年は台風が本州をほとんど襲撃していない。今までは、立春から210日目に当たる「二百十日」、220日目に当たる「二百二十日」が問題とされてきた。この時期は、収穫を目前にひかえた稲作にとって、台風の襲来を心配ずる時期である。しかし台風は、沖縄の方向に進路を取り、本州に停滞している秋雨前線に湿った温かい風を送り込み、線状降水帯が発生しているという。
降った雨は、一部は大地に浸透し、残りは河川へと流れ、海に注ぐというのがセオリーであろう。だが、河川が大量の雨水を処理しきれなくなると、堤防を越えて田畑や宅地の浸水となるのである。昔は河川の幅の何倍もの河川敷が存在していた。普段は草や藪に覆われているが、いざ大雨になると河川敷も川となり、大量の水を海に運んだのである。
ところが、河口の平らな土地、上流から運ばれてくる肥よくな土地を求めて、人間は定住するようになった。さらに、そこで少しでも広い平地農地のためにと、河川に堤防という堤を設けて、不遜にも河川を管理しよう、コントロールしようとしたのであるが、自然の猛威には想像を超えるものがあったと思われてならない。
今回でも、亡くなられた方まで出たアンダーパスは、鉄道と道路との交差を避けるために、道路を下げるのである。三島では伊豆箱根鉄道と俗にいう下田街道バイバスとのアンダーパスが知られていよう。
無論、排水設備が設けられているが、大量の雨では排水がまにあわず、冠水となるわけである。これは人間が自然に挑戦をして負けてしまったわけで、大自然を恨むのは筋違いであろう。
どうも異常気象は、日本だけではないようである。ヨーロッパでは熱波に襲われ、多数の死者が出ている。日本の2人以上世帯におけるエアコン普及率は90%を超えており、多くの家庭で必須の生活インフラとして定着しているが、フランスで約25%、イギリスで約5%、ドイツで約3%の普及である。ヨーロッパの夏は湿度が低く乾燥しており、日陰に入れば涼しく感じられるのが一般的であったという。
また2026年8月26日、ネパールと中国(チベット自治区)の国境地帯で大規模な土石流と洪水が発生し、ネパール側だけで死者1,386人、行方不明者5,000人以上にのぼるという。温暖化に伴う氷河の崩壊や、山そのものが岩盤ごと崩れ落ちる大規模な山崩れ(山岳全体の雪氷面積の急速な縮小)が原因といわれている。
さらにハワイ周辺では海面水温が比較的低い海域や乾燥した空気が広がることが多く、台風が発達しにくい環境とされている。しかし、今年は台風 (ハリケーン) が多発しているという。
地球の温暖化をはじめとして、もっともっと自然に関心を持たなければいけないように、思えてならない。寺には、毎年観測している彼岸花がある。本日は9月14日、あと2日もすると開花であろうか。彼岸花の体内時計は、狂っていないことが嬉しく思われてならない。
【アンダーパス】
アンダーパス(Underpass)とは、鉄道や交差する道路の下をくぐり抜けるために、周囲の地面よりも低く掘り下げられた構造の道路のことです。交通渋滞の緩和や交差点の安全確保のために全国に整備されていますが、その独特な構造ゆえに大雨の際には深刻な水没・冠水リスクを抱えています。(AIによる)
天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久
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